2013.06.25up
 
鶴嶺高校 北陵高校
 
管理人はかなり激しい腰痛と闘っている。

時々、この「部活ネット」の取材や記事の執筆が“肉体的・時間的”にツライと思うこともある。

これを老化と呼ぶのか...

しかし、だからこそ、真摯に指導する先生たちや、懸命にプレーする子どもたちのエネルギーを授かろうとするのかもしれない。

2003年より始めた夏の野球部特集、どうにか今年もアップできそうで、ひと安心しました。

取材させてもらった鶴嶺高校・北陵高校は勿論、この夏に懸けるあらゆる選手・チーム関係者が出し得る力を発揮してくれることを切望しています。

予選が始まったら、またスタジアムに出向かせてもらいますね。

取材させて頂いた皆さん、ありがとうこざいました。
 

 
厳しいブロックに。それでも目標はベスト16!

ご存じの方も多かろうが、昨夏鶴嶺野球部は3年連続初戦敗退の汚名を晴らし、一気に4回戦まで勝ち上がった。

毎年のことではあるが、ものすごい速球を投げるピッチャーがいるわけでもなく、超高校級のスラッガーがいるわけでもなかった。

森野・日向という2枚の特徴の違う投手を中心とした守備が崩れず、無死・一死の走者は何としてもスコアリングポジションへ送るという信念のバント戦術に徹して3度の接戦をモノにしてきたのだ。

当たり前だが、高校の部活動は毎年3分の1はメンバーが変わる運命にある。

それでもそれぞれの高校で「伝統」と呼ばれる何かが受け継がれ、あるものは変わらず、あるものは変わる。

今年の鶴嶺高校は若いチームだと言えよう。

ベンチ入りメンバーのうち3年生は7名、先発に限れば3名しか3年生がいない。

昨夏は随所に3年生が配置され、安定感があったが、今年はバッテリーと内野陣のほとんどが2年生である。

メンバー構成だけを見ると、やや不安視したくなるところであるが、そこを主将である両村亮成くんが高い意識で引き締めている。

予選は初戦が7月13日の金沢高校戦。
それに勝てば、鎌倉学園、そして3回戦は第1シードの日大藤沢と強豪が続く。

昨年のチームを超えよう、と目標はベスト16。
その目標を叶えようと思えば、いずれ強いと言われるチームとも当たらなければならない。

そういう意味では、厳しいが、それほど悪い組み合わせではないのかもしれない。

今年も『鶴嶺野球』を具現化して欲しい。


キャプテンへのインタビュー『リアルで自らの言葉を持つ主将』
 
  

両村くんは1年次から夏のベンチに入り、昨夏は3−1で勝利した対相模原総合高校戦で先制タイムリーと3点目となるタイムリーを放ち、4年ぶりの勝利を力ずくで導いてきた男である。

管理人「去年は2年生だったから、少しは気楽にやれた面もあったのかな?」
両村主将「いえ。このままでは終われないという先輩たちの気持ちを汲んで、自分も同じ気持ちで戦っていました。」

管理人「下級生中心のチームのキャプテンになって、どうやってゆこうと思いましたか?」
両村主将「実は、小学校・中学校と主将や副主将の経験がなくて、最初は怒ってばかりでした。秋に3年生が抜けて、かなりチーム力が落ちたのは事実なので、そこで県大会に出られなかったのはしかたないとは思ったのですが、そこがうまく言葉に表せないところもあって...」

管理人「どうやって意志統一を図ってきましたか?」
両村主将「去年と同じことをやっていたのではダメだと考え、夏での目標をベスト16(昨夏のベスト32を1つ超えるという意味)とすることを全員で決めました。」

管理人「対アレセイア戦、対北陵戦を見せてもらって、バッテリーを含むディフェンスは大崩しないように思えましたが。」
両村主将「春の大会で負けたこと(地区予選で北陵と西浜に敗れる)がターニングポイントだったと思います。そこからは極力無駄を排して、効率のよい練習を心掛けるようになりました。移動時間を速く動いたり、手が空いた時にボーッと待っていないで、バットを振ったりするという意識ですね。」

管理人「それを伝えるのはなかなか難しいのではないかと思いますが。」
両村主将「そうですね。ただ、ミーティングでも何度も言ってきたことなので、皆わかってくれていると思います。僕も遠慮はしないで伝えていますし、甘い空気は排除しようとしています。試合に出る限りは何年生でも同じですし、負けたらそのチームはそこで終わるわけですから。それが結局プレーへの自信に繋がったり、辛い時の支えになってくれるはずですから。」

管理人「君自身のチームに於ける役割は何だろう?去年は2年生ながら“仕事人”という印象が強く残っていますが。」
両村主将「去年に引き続き2番を打たせてもらっているので、まずはバントは絶対に一発で決めたいと思っています。一度二度失敗してもランナーを進めたら一緒じゃないかと言う人もいるかもしれませんが、流れや勢いを考えたら一発で仕留めるに越したことはありません。」

管理人「アレセイア戦の3回ウラ、同点の一死一塁という場面で、バントの構えからバスターで内野安打、逆転のチャンスを広げましたね。あれはどういう意図があったか教えてもらえますか?」
両村主将「あの時はサードが前に出るシフトだったので、サード方向への流し打ち(両村くんは左打者)を心掛けていました。日頃のトスバッティングからそういう場面を想定して、引っ張り・流し・センター返しをやっています。野手のいない所へ打てばヒットになりますから。日頃の練習の成果が出たという意味では、あの場面は自分にとっても会心の一打の1つですね。」

管理人「鶴嶺野球部では6月に“個人ノック”という辛い練習がありますが、一選手として、あの練習はどう受け止めているのかな?」
両村主将「正直、進んでやりたいとは思わないのですが(苦笑)。ただ、1年生の頃からやってきたものですし、球際に強くあろう、根性をつけよう、といった『諦めない精神』を培うには絶好の練習だと思います。これだけメンタルを鍛える練習は他校でもあまり見られないのではないでしょうか。」

管理人「大会まであと1ケ月。何を最も積み上げたいですか?」
両村主将「勿論、バッティングや守備ももっとうまくなりたいですが、何よりも『勝つことへの執着』が大切ではないでしょうか。だから、練習試合を甘く見ないで、常に勝つことを意識してやっていきたいです。勝負強くありたいです。個人的には小技も磨きながら、人のいない所へ自在に打てるバッティングを心掛けたいです。打てる2番、初球から積極的にいける2番でありたいです。」

管理人「ちなみに、将来は何になりたいの?」
両村主将「野球の指導者になりたいと思っています。ただ、学校の先生には自分は向かないと思いますので、クラブチームの指導者を、と考えています。なので、大学は普通の文系学部に進むつもりでいます。」

管理人「ありがとうございました。野球も勉強も悔いなきよう頑張って下さいね。」

ひじょうに冷静に、言葉を選びつつ答える両村主将でした。
彼の思いがグラウンドで表現されることを切望しています。

昨夏4回戦(対横浜隼人)では最終打者となる悔しさも。悔いなき夏を過ごして欲しい

マネージャーへのインタビュー
 
  
2年の今野さんを中心にとても仲のいい3人。何かポーズを、と言うと“ハグ状態”になりました(笑)
 

昨夏は3人の3年生マネージャーがいたが、今年は昨年ただ一人入部した今野みづきさんが2年になり、新たに入部した1年生マネ2名(野口彩希さん・大西彩水さん)を従えインタビューに登場してくれた。

冒頭から3人はハイテンションのノリノリ状態で、終始楽しい雰囲気で進行しました。

管理人「今野さんは去年の夏、一度お話させてもらいましたね。その際は、中学時代は剣道部だったけど、同学年の部員や友だちと部活見学に来て、楽しそうだったから入ったと。」
今野さん「はい。その時は3年生の先輩たちも3人いて、夏の大会で勝ち進んでゆくことも本当に楽しかったです。」

管理人「夏の大会後、3年生が抜けて何か感じることはありましたか?」
今野さん「秋から冬の練習の時は一人で寂しいと思っていました。ちょっと、やめるということも頭をよぎりましたが、今はもう大丈夫です。」
管理人「新しく1年生が2人入って来たことが大きいですか?」
今野さん「はい。今はとても楽しいです。」

管理人「では、1年生のお二人にもお話を聞かせて下さい。まず、出身中学とか中学時代の部活を教えて下さい。」
野口さん「平塚の大洋中学で、ソフトテニス部でした。」
大西さん「海老名の有馬中学で、吹奏楽部でした。」

管理人「野口さんは運動部だったわけだけど、自分がプレーするということに未練はなかったの?」
野口さん「性格的に世話好きで、部員から『ありがとう』って言われるとすごく嬉しいですね。マネージャーは面白いって思います。」
(ちなみに、野口さんは将来は看護師になりたいそうです)

管理人「大西さんはそもそもなぜ鶴嶺高校を選んだの?」
大西さん「中学校の先生とかに『雰囲気が明るくてお前に合ってるぞ』って言われて。それに私方向音痴なんで(笑)、相模線一本で通えていいなぁ、と。マネージャーになったのは、部活見学でみづき先輩が『夏大(管理人・注「夏の大会」の省略形)は面白いよ』という話をしているのを聞いて、決めました。」

管理人「なるほど。先輩の影響力は強いんだね。3人の中で何か決め事みたいなものはありますか?」
今野さん「特別にそういったことはありませんが、その日のメニューに応じて担当を決めて、なるべく効率よく出来るように考えます。」

管理人「マネージャーの仕事で大切なことって何だろう?」
今野さん「試合中であれば、まずスコアをきちんとつけることです。それがあとになっていろいろと分析する材料になりますから。あと、ジャグ(管理人・注「ベンチ内で部員が飲む麦茶など)を作ることも重要です。本当は放送もやりたいのですが、私一人では教えきれないので、去年の先輩が来て頂ける時に、私も勉強したいと思っています。」

管理人「去年のチームと今年のチームでどこか違うところはありますか?また、期待するプレーヤーがいたら教えて下さい。」
今野さん「去年は、それまでの3年間勝っていなかったこともあって、何とか1回は勝ちたいという雰囲気が強く、仲よくやっていこうという感じでした。今年は去年のチームが3回勝ったので、夏はそれ以上を目指そうという目標もあって、真剣に勝ちにこだわるチームだと思います。期待する選手はキャッチャーの小林です。打って欲しい時に打ってくれる印象で、本番の時もやってくれると思います。」

管理人「では最後に。夏の大会まであと1ケ月、自分はマネージャーとしてどうありたいか、どこに注意したいかを教えて下さい。」
野口さん「小さいことも積極的にやっていきたいです。言われてからやるのではなく、能動的に動けるよう頑張りたいです。」
大西さん「まだネコをかぶっているところもあるので、徐々に『素』を出して、遠慮しないでやれるようにしたいです。」
今野さん「たわいもない話しでもいいので、3年生の先輩たちともっと話がしたいと思います。そうすることがちょっとした溝を埋めて、目標であるベスト16へと近づけると思います。」

  

監督にインタビュー
 

亀山博人監督は2010年より鶴嶺高校の指揮を執っている。
(2009年は赴任初年度で部長)

最初の2年は初戦敗退という苦いものであったが、昨夏、積み上げた戦術・戦略と3年計画で育てたチーム力が開花し、一気に3勝。

勤続25年で「これで年金ももらえます(笑)」という冗談も出る亀山監督に話を訊いてみました。

管理人「昨夏、3回勝ったことは監督ご自身の自信にもなったと思いますが、今年のチームで何か基本的な戦術・戦略で変化はありますか?」
亀山監督「ないですね。相変わらず打てないので、手堅くバントで送りますし、守ってナンボの野球です。2年生が多く、先発メンバーでは3年が3人だけの若いチームなので、ようやくここで戦える状態にはなってきました。」

管理人「去年はアンダースローの森野くん、地肩の強い日向くんという完投も出来る2枚の投手陣がいましたが、今年はどうでしょうか?」
亀山監督「昨秋1番をつけていた長田が腰を痛めて冬の練習が出来ませんでしたから、混沌としていましたが、若林・松田が完投できるようになり、ようやくある程度計算もできるようになりましたね。」

管理人が観戦した試合では、若林くんがアレセイア戦で1失点完投、松田くんが北陵戦で2失点完投と確かに力をつけてきた。

管理人「3人で継投ということもありますか?」
亀山監督「長田は1日は投げられるでしょうが、その後は様子次第ですね。ただ、バッティングもよいので、代打での出番は十分あります。軸は若林・松田になるでしょうね。松田は春の地区予選では北陵に全く通じなかったのですが、先日の鶴北戦ではよく押えて自信に繋がったと思いますよ。」

管理人「私の見る限り、バッテリーを含めた内野守備は大きく破綻する場面はありませんでしたが、監督からするといかがでしょう?」
亀山監督「まずまず安定していると思います。ちょっとファースト(小澤くん)に不安はありますが...。キャッチャーの小林は順調に育ってきています。最近はピッチャーもクイックを意識するようになったせいか、盗塁をかなり刺すようになりました。これはかなり大きいですね。」

管理人「初戦は金沢高校に決まりましたが...」
亀山監督「実は金沢の監督である粟ヶ窪さんは、桜丘高校時代(亀山監督の母校)の3級先輩で、その関係から毎年練習試合をしているんですね。いよいよ当たる時が来たか、という感じです。ゲームでは勝っていますし、やりづらさを感じるというわけではありませんが、とにかく初戦を勝たないことには目標のベスト16には届きませんから。1回勝つ、ということを継続することが何よりも重要だと。」

管理人「仮に金沢戦を勝ち上がると、そのあとは2回戦で鎌倉学園、さらには3回戦で第1シードの日大藤沢戦が予想されます。」
亀山監督「確かに茨の道ではありますが、チーム力も上がってきましたし、去年のことが単なるフロックと言われないようにチャレンジしたいですね。鎌学に勝ったら、鶴嶺の野球部も本物だと認められるでしょう。」

管理人「そのための戦い方はいかがでしょうか?」
亀山監督「うちが勝てるパターンは“粘って我慢して、守って勝つ”というだけですから、接戦に持ち込んで勝機を窺いたいですね。先日の北陵戦では、最少得点差でついていったことで、最後は相手の自滅を誘うことも出来ました。そこで基本的戦略が間違っていないという再確認も出来ました。投手が何とか3点以内で押え、相手が嫌がることを徹底してやる、ということですね。それは相手が強い弱いに関係なく、常にそのアプローチで『普段着の野球』に徹したいです。相手が強い時だけに用意する戦術・戦略では力は出せませんから。それに、強豪私学相手だからこそ、バント戦術によって、相手を焦らせることも可能です。」

管理人「勝ち上がるために期待している選手がいたら教えて下さい。」
亀山監督「投手陣とキャッチャーの小林ですね。小林は自信もつけてきたと思います。あと、ショートの飯島は大活躍しているという印象はないのですが、気がつくとアベレージはしっかり残していますので、意外に働くかもしれません。」

管理人「大会1ケ月前に個人ノックをやるのが慣わしとなっていますが、これにはどういった意図があるのですか?」
亀山監督「桜丘高校時代からの自分の中では最も大切な練習、という位置づけです。10分・15分・20分・25分・30分と徐々に時間を延ばして、徹底してやりますが、とにかくハードです。普通の練習ではありません。ここで自分と対峙して『絶対負けない』というメンタルを鍛え上げるものです。『あんなことやっても無駄だ』という人がいても、一切無視、馬耳東風(笑)。選手たちにも一年で最も大切な練習だと伝えてあります。」

管理人「ありがとうございました。」

いつも変わらず温厚に対応してくれる亀山監督だが、鶴嶺高校野球部の戦う方向性については去年までよりも明らかに輪郭がハッキリと見えている、といった自信のある言葉が目立った。

さあ、この若いチームがこの夏どこまで伸びるか、実に楽しみである。

  
  
鍵を握るバッテリー。左から若林くん、松田くん、小林くん。彼らは全員2年生だ

鶴嶺高校野球部より,中学生へのメッセージ
 
両村主将より

 本気で野球をやっているので、甘くはありません。半端な気持ちで入ってきて欲しくはありません。ただ、野球がうまくなって、レギュラーを取ることだけが全て、厳しいだけが全てではなく、目標に向かってどれほど頑張れるかによって、それがその後に生きるという部活です。是非、本気でやりたい人には来てもらいたいと思います。

今野マネより

 練習は厳しいですが、先輩・後輩の仲がよいので、辛さをカバーできる部です。練習を積むことで、精神的にも強くなれるので、是非来て下さい。マネージャー希望者も勿論、大歓迎です!


鶴嶺高校 初戦:7/13(土)1回戦 金沢高校 於:横須賀スタジアム
部長・監督:亀山博人 主将:両村亮成 代表マネ:今野みづき
部員数:40名[3年7名、2年16名、1年17名]

ベンチ入りメンバー[敬称略]
 1.若林 和哉  2年 藤沢市立高浜中学
 2.小林 亮介  2年 藤沢市立大庭中学
 3.小澤陽一朗 2年 藤沢市立六会中学
 4.佐藤 快成  2年 藤沢市立高浜中学
 5.添田  譲   3年 茅ヶ崎市立浜須賀中学
 6.飯島 悠斗  2年 平塚市立浜岳中学
 7.松村龍太郎 2年 大磯町立大磯中学
 8.両村 亮成  3年 海老名市立大谷中学
 9.鈴木日奈太 3年 平塚市立浜岳中学
10.松田 裕樹  2年 茅ヶ崎市立浜須賀中学
11.長田 健哉  2年 寒川町立寒川東中学
12.塘田 圭佑  3年 茅ヶ崎市立中島中学
13. 林 大和   3年 茅ヶ崎市立浜須賀中学
14.鈴木  輝   3年 平塚市立浜岳中学
15.石川 聡彦  3年 鎌倉市立御成中学
16.瀬戸 達也  2年 藤沢市立六会中学
17.及川 智也  2年 二宮町立二宮中学
18.須田 輝我  2年 藤沢市立明治中学
19.石山航太朗 2年 茅ヶ崎市立中島中学
20.守屋 太貴  1年 茅ヶ崎市立浜須賀中学

訪問日現在[6月13日]までの成績:22勝17敗2分

 
 
鶴北戦から両チームは何を得るか
 
スコアボードの9回表に注目してもらいたい。

試合前、北陵がやや有利かと思っていた試合は、鶴嶺・松田くんの好投もあって、終盤まで緊迫した試合となった。

北陵・池田くんも10奪三振の力投ではあったが、8回に四球2つをきっかけにノーヒットで2点を取られ、逆転されると、9回は何と1イニング4デッドボールという信じられない乱れ方で大量5点を失った。

この試合前、鶴嶺・亀山監督は「何とか松田が通じて、接戦に持ち込めれば」という“希望的観測”を語っていたが、喰らいつき、最後は「思わず勝ってしまいました」という展開であった。

これは、池田くんが勝手に転んだわけではなく、鶴嶺の粘りがそうさせたという側面は大きかった。

おそらくはこの勝利で松田くんは自信をつけたろうし、鶴嶺の戦術も再確認できたろう。

一方、北陵はどうかと言うと、こちらもただ負けたわけではない。

北陵・松島監督は試合後、池田くんに「エースというものは、こいつに試合を託したんだから、こいつで打たれたら仕方がない、と他の選手たちが思えるような踏ん張りを見せるものだ。悪い時にもゲームを作れるような大人のエースにならないと。3−2、4−3、5−4で勝てるようなエースになれ」と叱咤。

当然、池田くんの心中は穏やかであるはずもないが、翌週の試合では完封勝ちを収めるという力技を見せた。

練習試合というのは、夏の大会という最後のステージに向かうプロセスであって、ゴールではない。

両チームが夏に向けての課題を見つけ、技術的にも精神的にも成長することを念じたい。
 
鶴北戦ゲームセットの図
 
審判員の皆さん,お疲れ様です
 
左は5月25日に行われた北陵−大和東戦、さらには6月8日の鶴北戦で主審を務めた西秋小百合さん。

実は以前からその姿をしばしば見かけ、いつかお話を聞きたいと思っていた人だ。

管理人「初めてお話させて頂きますが、いきなりド直球の質問、よろしいですか?どうしてまた高校野球の審判になろうなどとおもったのですか?」
西秋さん「子供が小さい頃はよく一緒に野球のルールを話したりしていたのですが、だんだんそれが出来なくなって、審判をしている主人にばかり聞くようになって、ちょっと悔しい気持ちがありました。それで、私も、ということで。」

管理人「硬球でやる野球は恐くないですか?」
西秋さん「もう慣れましたよ。楽しいです。」

管理人「今、女性の審判員ってどれくらいいるものですか?」
西秋さん「私を入れて2名だと思います。全国的にも珍しいとは言われてますね。」

管理人「では、お体に気をつけて、是非長らく続けて下さいね。またどこかでお会いしましょう。」

野球はピッチャーが投げなければ始まらない、とはよく言われるが、投げたボールを判定する審判がいないと進まない。

実は管理人も草野球で審判をやったことがあるが、終わった後、腰痛で泣きたいような気持ちになったことをここに告白するものである。

本当に、野球は選手だけでは出来ないものである。

黒子役に徹する審判員の皆さんに拍手を送ります。
 
両校OBからのメッセージ
 
 
左は北陵OB。前列左は4年前の主将・奥本くん(現コーチ)右は4年前のキャッチャー根子くん(教育実習中)後列は加藤コーチ(現大学3年)。加藤コーチは「空振りでもいいから、強く振っていく姿勢を見せて欲しい」とのことです。

右は鶴嶺高校昨夏の主力メンバー。すっかり髪も伸びて大学生ライフを満喫?昨年度主将の高橋くんは「自分たちの代よりよく練習していて、打撃は間違いなく上。頑張って欲しい」とエールを贈っていた。
 

 
昨夏初戦敗退の悔しさを晴らす!
 

北陵は昨年初戦で湘南工科大に悔しい完封負けを喫してしまった。

管理人の目から見ていて、湘南工科大は投打のバランスも取れ、いいチームだと思ったものだったが、春季県大会初戦もまた同じ相手にしてやられた。

湘南工科大は勢いに乗り、ベスト16まで勝ち上がり、この夏は第3シードとなっている。
(ベスト8を懸けた対東海大相模戦は敗れたものの0−2の僅差であった)

その湘南工科大を春に1−2と苦しめたのが、この夏初戦で当たる可能性のある百合丘である。
(北陵は2回戦からの登場。百合丘−上溝南の勝者が相手となる)

北陵が2年連続で初戦敗退となれば平成8年以来の不名誉な記録となってしまうので、何とか初戦を突破して勢いに乗り、目標のベスト16が駈け上がってもらいたい。

そのためには何人かのキーマンがいるが、何よりも大黒柱とも言えるエース・池田くんのピッチングに掛かるものは大きい。

1年生の時から背番号5をもらっていた彼は、昨夏は既に主戦で背番号1であった。

3度目の夏。彼の思いを訊いてみた。


エースへのインタビュー「桐光学園・松井くんと当たってみたい」
 
  

池田くんへのインタビューは5月25日(この時点では夏の大会の抽選が行われておらず、対戦相手は未定であった)の大和東との試合後に部室脇で行った。

管理人「今日は最後の2イニングだけだったけど、もう、1試合投げ切ることも大丈夫そうですか?」
池田くん「はい。ケガも治ったので、いけると思います。」

管理人「今、スピードはどのくらい出ているのかな?」
池田くん「あまりちゃんと測ったことがないのですが、135キロくらいではないでしょうか。」

管理人「球種を教えて下さい。」
池田くん「真っ直ぐと、スライダーを数種類投げ分けています。あとは、緩いカーブと左打者用にチェンジアップも時々投げますね。」

管理人「大学でも野球を続けたいという希望と聞いているけど、将来的にピッチャーとしてやるか、バッターとしてやるかは決めているの?」
池田くん「自分が大学で通じるとしたら、体が小さくても可能性のあるピッチャーだと思うので、ピッチャーでやってゆくつもりです。自分は体が硬いので、しっかり体幹を鍛えて、適度に走り、ストレッチは入念にやっています。バッティングも好きですが、上のレベルではがんがん大きいのを打てるとは思わないですね。ただ、今は自分が打つことがチームにとっても必要なので、その精度を上げていこうと思っています。」

管理人「具体的に言うと?」
池田くん「さっきの試合でもヒットは打ったのですが、まだラインドライブが掛かっているので、それをもっとバックスピンが掛かるように打てれば、外野の間を抜ける長打も打てるのではないかと思います。そこを意識したいです。」

管理人「一昨年・昨年ともに主力として戦ってきましたが、自分が3年生になって戦う今年は何か感覚が違うかな?」
池田くん「1〜2年の時は、どうしても先輩のため、という気持ちが強かったですね。今年は自分たちの代になって、伸び伸びできるというところもあるのですが、3年生が少なく、下級生も交えて試合をすることになるので、コミュニケーションを取ることには力点を置いています。自分が盛り上げ役になることも多いですね。ちょっとバカなことを言ってみたりとか。とにかく一人一人が自分の役割を理解してやらないと勝てませんから。」

管理人「この夏、自分にとっての目標は何ですか?」
池田くん「強豪私学に勝ちたいです。自分のウリは強い相手に対しても引かないで、強い気持ちで戦えることだと思いますので、それを発揮したいという気持ちはあります。」

管理人「桐光の松田くんは同い年だけど、意識はしていますか?」
池田くん「彼は1年の夏に既に神奈川大会の決勝で投げていたわけですから、マウンド度胸もありますよね。でも、そういう相手だからこそ自分も引くつもりはないですし、意識はしますね。」

管理人「その意気やよし、だね。どうもありがとうございました。」

池田くんは理系の大学に進学予定。
理系で野球が出来て、ある一定レベル以上となると、なかなか数は少なそうだが、文武両道で頑張って、その壁も突破してもらいたい。


キャプテンへのインタビュー[雨天短縮バージョン]
 
  

エースの池田くんとともに、1年次から夏の大会の背番号をもらっていた飯田主将。
俊足・好打・堅守の三拍子揃った中堅手でトップバッター。
北陵外野陣ならびにチーム全体をまとめる。

練習後半から雨脚が強くなり、練習終了後に長らくの時間を取ると飯田くんが風邪を引いてしまうという心配もあり、インタビューは短めに切り上げることとした。

管理人「雨の中、お疲れ様。今日は練習開始の時、ホワイトボード(北陵ベンチには、その日の練習メニューが書いてあるホワイトボードがある)を見ながら、相当考えていたようだけど。」
飯田主将「はい。グラウンドの状態とかも考えて、なるべく効率よく練習するにはどうするのがよいか、考えていました。」

管理人「いつも初めに全部員の前で、練習メニューの意図とかを話すのですか?」
飯田主将「そうですね。人それぞれで課題は違うのですが、練習内容を理解して、きちんと意識を持ってやるように心掛けています。」

管理人「去年も主力メンバーでしたが、去年のチームに較べて変わった点はどこだろう?」
飯田主将「去年はチームとして繋がりを欠く所があって、うまく機能しないところがありましたが、そこは常に意識を持って取り組んできました。」

管理人「目標はベスト16と伺っていますが、これにはどんな意味があるのかな?」
飯田主将「これまでの北陵の最高成績でもありますし、足元をちゃんと見ながらも、上も見ていこうということです。そのためにはまずバッティングの精度を上げて、きちんと役割をこなし、守備では取れるアウトを確実に取ることを心掛けています。」

管理人「初戦は百合丘と上溝南との勝者ということになりますが、どういう点に注意して臨みたいですか?」
飯田主将「相手がどこであれ、初戦を勝つには一日一日の練習、一球一球への集中力を失わないことです。それから、元気を出してやるということも大切です。特に劣勢の時に声が出ていないと、チーム全体が沈んでしまうので、メンタル的な影響も出ます。なので、自分で盛り上げ役も買って出ようと思います。」

管理人「プレーヤーとして、どういう面を出したいか、ということを聞かせて下さい。」
飯田主将「勿論、活躍したいですね。自分の持ち味は積極性と走塁なので、塁に出てアグレッシブに掻き回したいです。」

本当はもっといろいろと聞きたいこともあったのですが、それはまた別の機会に、ということで。

飯田主将が活躍するということは、それだけ北陵が勝利に近づくということ。

頑張れ、キャプテン!


マネージャーにインタビュー
 
  
  

何しろ雨がちょっと強く降っているのである。

管理人は集合写真やインタビューが室内で行われるものと思っていたのだが、何と全てグラウンド!

2年生のマネさん2人と管理人は、かろうじて雨から逃れられるベンチで話をした。

管理人「では、お名前と中学時代の部活、あと、なぜ野球部のマネージャーになったのか、ということから聞かせて下さい。」
大島さん「鎌倉市立腰越中出身の大島美波(みなみ)です。中学の時は文芸部だったのですが、兄が野球の選手だったので、よく応援には行ってました。それでやってみようかと。」
竹内さん「平塚市立浜岳中出身の竹内千尋です。中学時代にはバスケットボール部でしたが、高校に入学する前の春休みに、甲子園の選抜高校野球を観て興味が湧いて、やろうかなと考えるようになりました。」

管理人「マネージャーをやっていてよかったなぁと思えることは何ですか?」
大島さん「何かをやって、そのことに感謝されると嬉しいです。」
竹内さん「部員が日に日に打てるようになったり、がたいがよくなってゆくのを見る時ですかねぇ。お母さんみたいですけど(笑)」

ちなみに、大島さんは図書館司書、竹内さんは看護師か保育士になるのが今のところの将来展望とのこと。

管理人「野球部のマネージャーというと、拘束時間がどうしても長くなりますが、それ以外に辛いところはありますか?」
大島さん「仕事をミスすると多大な迷惑を掛けてしまうところです。一度、試合の時に試合球(基本的に両チームから2個ずつ出すらしい)を出し忘れて、ゲームを始められず、監督に叱られてしまいました。」
竹内さん「地区大会では会場校になるので、放送も担当しなければならないのですが、それが結構危ない橋を渡っていたというか。やり方がまだ完全にはわからないので、これからもっと勉強します。」

管理人「夏までに、チームにこうなってもらいたいとか、マネージャーとしてこうしたいとおもうようなことはありますか?」
竹内さん「メニューの準備を早くして、出来るだけ練習を効率よく、長い時間練習できるような環境を作りたいです。」
大島さん「選手には練習に集中してもらいたいので、私たちが負担を掛けないようにきちんと準備したいです。それと、もっと元気に練習してもらいたいです。よい意味での騒ぎはあってもいいと思います。特に2年では率先して声を出す人がいないので、もっと盛り上げて欲しいですね。」

管理人「期待の選手は?」
二人「キャプテンの飯田さんと池田さん・野元さんのバッテリーです。この人たちが活躍することで、ベンチも盛り上がりますし、勝てると思います。」

ありがとうございました。

練習の途中、大島さんが「今日は盛り上がってます(笑)。雨の中を走るからですね。」と報告に来てくれた。

順当に行けば、また来年お二人に会えるということですね。
楽しみにしています!

  
  

全てを吹っ切って雨の中を突っ走るというのはアドレナリン全開になるよね。赤いシャツの駿東くんは一番張り切っていた

秘密兵器?2人の1年生がベンチ入りを射止める
 

20しか枠のない夏の大会のベンチ入りメンバー。

そこに1年生を入れることには大きく2つの意味があると思われる。

1つは、監督は勿論、ベンチ入りを争う上級生から見ても、明らかに力があり、チームの軸にさえなりうる戦力である、という場合だ。

かつてのバンビ坂本くん(愛知・東邦高校。甲子園で準優勝)や荒木大輔・小沢章一のいた早実(5期連続甲子園出場。彼らが1年夏に準優勝)、さらにはKKコンビ桑田真澄・清原和博が揃い踏みしたPL学園(彼らが1年夏優勝)などは、まさにその典型的な例であろう。

もう1つは、今即戦力と言えないまでも1年後・2年後を見据えて、勉強させるというものだ。

部員が20名を大きく超える場合にも敢えて、2年・3年ではなく1年をベンチに入れるのはこちらのケースが多いように思われる。

こちらの場合、ベンチには入っているが、主たる戦力としては計算に入っていないので、先発での出場や緊迫した場面での起用は考えづらい。

今年ベンチ入りした服部拓海くん(松林中出身。二塁手。右投げ左打ち)と仁木健斗くん(滝の沢中出身。外野手。右投げ右打ち)の2人は前者なのだと推察している。

管理人が観戦した2試合(大和東戦・鶴嶺戦)ともに勝負所での起用、さらには鶴嶺戦では2人とも先発で起用されている。

さらに言えば、「起用された」、というだけでなく、「機能している」というのが正しいだろう。

馬場部長によると「2人ともシニアでやってきたこともあって、守備については先発レベル。服部はバントも巧いですし、仁木は走塁もよくわかっています。ベンチに入れるだけの価値は十分にあると言えます」とのことだ。

服部くんは身長157センチ(登録メンバー用紙による)の小兵。
しかし、名前の通り「巧み」なグラブさばきと北陵では貴重なバント戦術のキーマンとしてこの夏も活躍する機会は十分にありそう。
(ちなみに、松島監督は彼のことを『忍者ハットリくん』と呼んでいた)

仁木くんも体はそれほど大きくないが、バッティングでもしぶとい。
先発での起用や守備固めから入って、打席に立てば、相手にとって嫌な存在になりそうだ。

夏の大会の1年生。
いつの時代もわくわくさせるものがある。

2人の活躍を見守りたい。
 

  
左2枚が服部くん。右が仁木くん。両者とも野球脳が高そうだ

松島監督,今年の抱負を語る
 
思い起こせば、この夏は松島監督が北陵に赴任されて10度目の夏ということになる。

ここ数年はほとんどバント戦術を用いないという、鶴嶺高校とは対極的な戦い方の北陵であったが、今年はバント要員を3人ベンチに入れているとのこと。
(おそらく服部くんを含めて、ということだろう)

インタビューは5月25日の大和東戦開始前・試合中に(!)行いました。

管理人「今年のチームはいかがですか?」
松島監督「バッティング面ではいかに3番池田・4番野元の前に走者を出せるか(ちなみに1番はキャプテンの飯田くん、2番はいろいろな打者を試している段階とのこと)、に懸かっていますね。野元は池田よりもパワーがありますから、大きいのもあります。」

管理人「今日は片桐くんが先発ですが、彼を含めて投手陣はどうですか?」
松島監督「今日の試合でベンチメンバーを決めないといけないので、2年生も含めて最終的に判断しようと思います。片桐は横の幅で、蛭間は立ての幅で勝負するピッチャーですね。池田はケガも治って130キロ後半は出るようになりましたが、池田だけに全てを任せることは出来ませんから。」

管理人「野元くんがキャッチャーのようですが。」
松島監督「肩がいいので春からコンバートしました。ただ、腰痛を発症して...。それにいろいろと悩んでもいるようです。それだけ難しさもあるポジションですから。」

初戦があまり得意でない2回戦からで、相手は百合丘−上溝南の勝者と決まった。

おそらく松島監督は昨年からの主軸である池田−野元のバッテリーに加え、ショートの坪田くん、主将でセンターの飯田くんのセンターラインを機能させ、勝利を目指しているはず。

  
左)蛭間くん 中)片桐くん 右)野元くん

北陵高校野球部より,中学生へのメッセージ
 
飯田主将より

 北陵野球部のよさは、『文武両道』であるということです。体もしっかり鍛えますし、厳しい練習を積んで根性もつきます。それに加えて頭も使って野球をすることで、練習の意味もわかりますし、試合での状況判断もできるようになります。そういう意識を持てるようになるのが北陵の野球部です。

竹内・大島マネより

 個性的でキャラが濃い人も多いですが、皆、人として優しいですし、一人一人が野球のことをちゃんと考えながらやっています。試合に出る・出ないに関係なく、自分の役割・持ち場を考えてやっている野球部なので、是非来て下さい。


北陵高校 初戦:7月15日 2回戦:百合丘−上溝南の勝者 於:大和引地台球場 
部長:馬場祐一 監督:松島勝司 主将:飯田悠斗 代表マネ: 竹内千尋
部員数:37名[3年10名、2年14名、1年13名]

ベンチ入りメンバー[敬称略]
 1. 池田  颯   3年 茅ヶ崎市立円蔵中学
 2. 野元 湧太  3年 鎌倉市立深沢中学
 3. 本室 君樹  2年 藤沢市立高浜中学
 4. 木村 佳奨  3年 茅ヶ崎市立萩園中学
 5. 宮内 優洋  2年 藤沢市立秋葉台中学
 6. 坪田 柾人  3年 平塚市立浜岳中学
 7. 真崎 泰成  2年 茅ヶ崎市立赤羽根中学
 8. 飯田 悠斗  3年 藤沢市立羽鳥中学
 9. 小高 裕介  3年 伊勢原市立伊勢原中学
10. 片桐 駿平  3年 茅ヶ崎市立赤羽根中学
11. 蛭間  涼   3年 茅ヶ崎市立中島中学
12. 小城 遥平  2年 茅ヶ崎市立松林中学
13. 菊地  翼   3年 茅ヶ崎市立萩園中学
14. 服部 拓海  1年 茅ヶ崎市立松林中学
15. 加藤悠太郎 3年 大磯町立大磯中学
16. 吉田  敦   2年 平塚市立浜岳中学
17. 駿東 政徳  2年 大磯町立大磯中学
18. 仁木 健斗  1年 藤沢市立滝の沢中学
19. 鶴岡 一晴  2年 藤沢市立秋葉台中学
20. 石井 幹大  2年 茅ヶ崎市立第一中学

訪問日現在[6月20日]までの成績:15勝5敗1分(春以降)