この「部活.ネット」は3月にオープンしたWEBサイト"bukatsu.net"[http://www.bukatsu.net]とともに、茅ヶ崎近隣の高校に於ける部活動を側面的に支援するものです。ナマの部活情報を提供するだけでなく、OBからのメッセージや部員不足の解消法、顧問の先生たちの声なども取り上げてゆきます。「私も情報発信したい」という方は、是非、次のアドレスにメールへ送信して下さい。所属高校・学年・部活などは問いません。先生方や父母の皆さんの投稿もお待ちしております。但し、他人を誹謗・中傷するものや個人情報の漏洩に相当するものは一切掲載できませんので、ご了承下さい。
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 鶴嶺・茅ヶ崎・北陵の文化祭へと足を運んでみた。それに至るプロセスは勿論わからないのだが、どの学校も「文化祭という行事がある」という前提で文化祭が催されている。(当たり前か?)
 ちょっともどかしい、というか、歯痒いというか。一つずつの出し物・模擬店といったものに焦点を当ててゆくと、そうは感じないのであるが、総体として「こういうものをやりたいから文化祭という行事の場を借りて行うんだ」という意識が少し希薄なように感じられるわけだ。
 私事になって恐縮であるが、高校生の頃に同一高校ではない友人たちとオリジナル曲だけを演奏するバンドを組んでいた。当然のことながら、それぞれの高校の文化祭に出演することは叶わず、自ら活動の場を見出す、という作業が常に伴っていた。稚拙ながらも表現者としての意地や誇りもあったので、それを苦痛だと思ったことはなかったが、もしも活動の場を学校が提供してくれたならどれほど幸せであったか、と思い出す。
 文化祭というのは、一般公開して日頃の活動成果を外部の人たちにも見てもらう、と同時に、同じ高校に所属しながら、いつもは一体何をやっているのかよくわからない、といった部活・委員会・同好会が自分たちの存在価値を同級生たちに知らしめる絶好の機会でもある。だから「校内」という枠の中で収束してもよいのかもしれない。しかし、断じて「与えられた場があるので仕方なくやる」というものではあるまい。
 高校生諸君には辛口に聞こえるかもしれないが、表現の場があることの幸せをもっと感じてもらいたくて筆を執った。
 「文化祭って誰のためにあるんだろう」と少しだけ考えてくれれば幸いである。
                                    ─「部活.ネット」管理人・河本啓伸



                                  写真は左から鶴嶺・茅ヶ崎・北陵の校門前の風景


▼日程その他の都合で西浜高校・寒川高校に行けなかったのは残念であったが、鶴嶺(9/6,7)・茅ヶ崎(9/14,15)・北陵(9/26,27)の3校の文化祭を訪ね、いくつかの文化部などを取材させてもらった。▼詳細はWEB版"プチ文化祭特集"に譲るが、生徒たちは総じて懸命にプロデュースし、懸命に表現しようとしていた。また、先生たちはそれを見守り、来訪した父母たちは日頃と違う我が子の姿に驚き、そして喜んでいた。休日には中学生たちが相当数観に来ていたことも伝えておこう。▼目を引いたものを挙げておくと、鶴嶺では「国際交流委員会」「エイズ予防」、茅ヶ崎では「父母によるバザー」、北陵では「保健委員会のアンケート調査」といったところか。これらは他の高校とは一味違う、という意味に於いて、今後も大切にしてもらいたいと思う。▼既に北陵では体育祭との隔年開催であり、週5日制の影響で、今後は他校でも毎年文化祭が開催されるかどうか微妙である。文化祭そのものを再考し、その存在意義は学校単体のみならず、地域でも広く問うていってもらいたい。勿論、「部活.ネット」でも生徒会などを通じて、広報のお手伝いをしてゆきたいと願っている。


 「あれがターニングポイントだった」と、あとから振り返った時、我々はしばしばそう思う。寒川高校吹奏楽部にとって、それは5年の歳月を遡る。
 その年の7月、湘南地区の吹奏楽コンクールへの出場を決意した時、部員がたったの6名しかいなかったのだ。つまり廃部寸前、瀕死の状態であった。
 吹奏楽のコンクールはA部門[50人編成]とB部門[35人編成]に分かれる。少なくとも20名ほどは部員がいなければB部門への出場もしない、というのが常識的な判断ゆえ、普通なら寒川高校は出場しないところであるが、軽音楽部など、他の部活から部員を借りて、計13名で出場にこぎつけた。それを実現させたのは、当時の部員たちの熱意は勿論、その年から寒高吹奏楽部の指導を始めた岡田寛昭さん、そして顧問の相川先生の存在であった。
 それから5年、岡田さんは「まず、音楽を好きになってもらう。そして、自主的に計画を立て、実行できるようになってもらう。」ということを目標に掲げて、懸命の指導。部員数も30名台にまで増えてきた。また、中学時代の経験者も同時に増え始めたことで、「部活.ネット」がお訪ねした6月の時点でハッキリと「地区大会を超えて県大会出場を」とおっしゃっていた。
 7月25日に開催された本年度の湘南吹奏楽コンクールでは公約通り、同校にとっては初の県大会出場を決めた。その時の部員たちの弾けるばかりの笑顔、岡田さんの興奮は、取材している我々さえも嬉しい気持ちにさせてくれた。
 指導者と生徒たちが一体となって成長してゆく様は部活の醍醐味そのものであった。今後の尚一層の健闘を祈ります!
         

 顧問の渡辺先生はオチャメな人である。どのくらいオチャメかというと、写真撮影の際に「可愛く撮って下さいネ」と無茶な(?)注文をつけるくらいである。
 実はこの西浜高校の吹奏楽部も寒川同様、瀕死の状態に喘いでいた。いや、コンクールに出場できなかったことを考慮すれば、ある意味、寒川よりも苦闘していたと言えよう。しかも、つい2年前まで。
 つまり、現3年生たちは、1年生だった頃にはコンクールに出ていないわけだ。数年間そういう冬の時代が続いていたそうだが、渡辺先生が藤沢西高校から赴任するや、にわかに活性化。ようやく昨年からコンクールの場へもカムバックしてきた。
 「吹奏楽部の顧問になりたいということが教師になった最大の原因」と自ら語るように、大好きなホルンを吹き続けられる職場が学校(ちなみに、音楽ではなく国語の先生です)だったというわけだ。
 また、「現在はOBたちの協力なしには成立しませんし、教え子たちが、出来るだけ長く吹いて欲しいので、OBたちも出演できるような場を提供してゆきたいと思います。同じ音楽仲間、という意識を大切にしています。」と、直接の教え子ではない卒業生たちへの思いやりも感じられる。
 部長(取材時)であった菊池真理子さんは、「前は練習も各自が勝手にやっていたけど、基礎練から先生がしっかりやってくれるようになり、ひとりひとりの上達も早くなったと思う。」と感謝する。
 現在部員数25名(うち1年が12名)。静かに、しかし着実に増殖中である。
    

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 文楽とは、勿論落語家の名前ではない。室町時代から江戸時代にかけて隆盛を極めた上方文化"人形浄瑠璃"を文楽座が演じたことからつけられた名前だそうな。

 茅高文楽部が行っているのは、一人遣い(通例は三人遣い)と呼ばれるもので、一人の遣い手が一体の人形を動かし、「義理と人情」の世界を義太夫・三味線とともに演じる、日本版古典ミュージカルといった趣である。部員は3年4人、2年2人、1年4人。部長の内藤千紗さんによれば「命のない人形が、遣い手によって命を吹き込まれる」のが最大の魅力だそうだ。
 創部45周年とは言いつつも、途中、部員が一人だけになってしまったことも。その間、一貫して指導してきた桐竹智恵子師匠も「今あなたがたがあるのも先輩たちのお陰。それに感謝して今後も頑張りなさい」と部員たちに語っている。
 さて、公演は9月27日、茅ヶ崎市民文化会館小ホールで百数十名のお客さんを集め、大成功(神沢先生・談)を収めた。終演後は皆、達成感に溢れていた。「部活.ネット」では彼女たちの活動も引き続き追ってゆくつもりなので、乞うご期待!WEB版ではちょっとした映像も見られますよ。



 鶴嶺高校吹奏楽部[顧問:田島勉先生・堀内昌之先生]

 初めての訪問ではなかったのだが、文化祭での野外演奏のあと、新部長の山内麻奈未さん(2年)には初インタビュー。7月に行われた湘南吹奏楽コンクールでは見事金賞を獲得。「自らタクトを振る堀内先生が赴任されて、合奏練習が充実したのが金賞という結果に繋がったと思います」とのこと。音楽好きな男子部員が増えて欲しい、という鶴嶺吹奏楽部は、これから春の定演に向けてじっくりと準備を重ねてゆく。またその頃お邪魔させてもらいますね。[訪問日:9/7]

 鶴嶺高校文芸部[顧問:石井功先生]
 数ある文化部の中でも最もその日々の活動が得体の知れない部活だと称される文芸部。鶴嶺高校では俳句甲子園に出場したり、「フェニックス」という部誌を発行することで、その存在感を表している。2年生部員がいない、というのが悩みの種であるが、高校生活の中から文字文化がどんどん薄れてゆく中、単なる記号としての文字ではなく、言葉に対する新たな模索を是非とも継続してもらいたい。今後は、茅ヶ崎高校文芸同好会とも連携してゆくとのことで、そちらも楽しみである。 [訪問日:9/7]

 北陵高校吹奏楽部[顧問:丸山透先生]
 ついにWEB版では専門ページが立ち上がるほどの活況を呈している北陵ウィンドアンサンブル(HWE)。今回は9月29日に実施された「アンサンブルの夕べ」の取材に伺った。これは11月9日に行われる第4回湘南アンサンブルコンテストの校内予選を兼ねるもので、1・2年生部員76名から19チームのエントリーがあった。3組だけが地区大会へ出場できるとあって、熱気ムンムン。コントラバスだけの五重奏など、珍しい組み合わせもHWEならでは。詳しくはWEB版を見てね![訪問日:9/29]


  ペーパー版で生徒会を取り上げるのは初めてとなる。そのことを告げると「本当ッスか?」と嬉しそうな生徒会長の中村皓佑くん。その中村くんをはじめ、副会長・書記・会計の全メンバーが何と1年生。不安とかはないの?という質問には「1年生でまだ学校に慣れていないということを逆に武器にして、新たな生徒会を、というふうに考えています。」と頼もしい発言。
  北陵の校風は?という質問には「開放的だけど、やる時はやります」「宇宙飛行士の野口聡さんを輩出するなど文武両道」などなど、次から次へと母校愛に溢れる言葉が彼らから出てきた。
 05年度からの学区制撤廃により、北陵も新たなセールスポイントを広報してゆかねばならない。その担い手が1年生であるのは実は絶妙のキャスティングかもしれない。頑張れ、生徒会!

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一緒に取材したり、部活情報を提供してくれるととっても助かります!
 
  
▼今回の編集は大変でした。何せ夏休み前に取材したものから直近のものまで一気に、という感じでしたから、スペースがどこもいっぱいです。▼もっと詳しくお伝えしたいのは山々なのですが、興味を持って頂いたものは、是非WEB版の方でもご覧下さい。▼再来年から学区制が撤廃されることにより、公立高校はどこも新たなセールスポイントを見出すのに必死です。そういった面からも生徒会を初めて取材させてもらって、興味深かったですし、部活がその学校を特色あるものにする、という可能性についても再認識しました。▼また、今回は当誌特派員であるまゆちゃんの所属する茅高文楽部にも訪れましたが、部員が一人だけになってしまった時代を経て、四十五周年に辿り着いたことを心から祝したいと思います。マイナーと呼ばれる活動にも必ずドラマがあります。▼末筆になりますが、取材に快く応じてくれた関係者の皆さん、ご協力ありがとうございました。