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顧問:為成美和子先生・田中慶次先生・大島恵子先生
 
国際交流委員会のより詳しい活動状況は鶴嶺高校ホームページをご覧下さい ⇒ 鶴嶺高校ホームページ
           
『国際』こそが鶴嶺高校を語るキーワードだ!
 
 「部活.ネット」では、年度末が近づき、新入生を迎える準備に入りつつある各高校の特色をより鮮明にし、この春高校に入学する人、これから高校進学を目指す中学生諸君にも、将来の母校となる高校選びの一つの材料として、生徒会活動と各校の中で特色ある活動をしている部活・委員会を取材することになった。

 鶴嶺高校では満を持して、という感じで「国際交流委員会」をお訪ねすることとなった。

 実は、この私(管理人)は中学3年生の時、鶴嶺高校に行きたくてしかたがなかった。当時は「県立高校百校計画」(という名称だったと記憶しているが、勿論定かではない)とやらで、どんどん新設校が出来ていた時代であったが、鶴嶺もその一つであった。

 私はより自由な高校生活を送りたいと思っていたので、伝統校というより新しい高校で、自ら歴史を作りたいという希望が強かったということであろうか。

 実際には別の高校に行ったわけだが、高校入学後も鶴嶺高校にしばしば出入りして(!)、フォークソングクラブ(現在も同じ名称で継続されているのがとても嬉しい!)設立のちょっとしたお手伝いをしたのが懐かしい。

 そして気づいてみると、いつのまにやら留学生が世界各地からやって来るばかりでなく、鶴高生も世界へ羽ばたいていく、という学校になっていた。私の中学時代の同級生も設立間もない鶴嶺高校から留学し、ずいぶんと羨ましかったものだ。

 折しも、次年度から鶴高1年生たちとともに学ぶことになる韓国からの留学生のカウンセラーという立場になることもあり、興味津々でお訪ねした次第である。
 
  
写真右は国際交流委員会が催したイベントの記念撮影
 
異国文化に触れることは、実は日本を知ることに繋がる
 
 国際交流委員は1・2年生各クラスに必ず1名以上(上限なし)いて、様々なイベントを行い、まさしく国際交流をしている。
(3年生はオブザーバー的立場で関与するとのことです)

 夏休みに行われる小学生対象の英会話教室や校内生対象の「イングリッシュキャンプ」、或いは文化祭での「インターナショナルフェスティバル」(これは「部活.ネット」でも取材させてもらいました。インドネシアや韓国の踊りをその国出身の方と生徒が一緒に踊るというものでした)といったものは、国際感覚が希薄であると言われる日本の子供たちにとって、大変有意義なものである。

 また、鶴嶺高校全体としても、現3年生たちは韓国へ修学旅行に行ったり(現2年生はSAASの影響で国内になったそうな)、選択科目として韓国語の講座を取り入れるなど、英語圏だけでなく、近くて遠いアジアにもしっかりと目を向けており、鶴嶺高校の受験を希望する中学生の多くが、そういった高校側の姿勢を高く評価していることもうなずける。

 この日は委員長をはじめとする役員の生徒諸君と、顧問の先生方に加えて、オーストラリアからの短期留学生3人にも加わってもらい、いろいろとお話を伺った。

 留学生は異国の地でいろいろと大変。文化が違うし、価値観も違う。しかし、「日本のこと、日本語を勉強したい」という気持ちで来ているので、少々のことは耐えられるようだ。実際、我々にも懸命に日本語で話そうとしてくれた。
(どうやら、オーストラリアでは授業のクラスは固定されておらず、授業間の休み時間といったものも存在しないとのこと。こちらが勉強させてもらいました)

 委員の生徒たちも、多くは鶴高の「国際」を意識して受験している関係で、委員会にも違和感なく溶け込んでいる。

 参加してくれた4名に、「国際交流委員会に入ってよかった点」を訊いてみた。

 副委員長の伊藤由佳さん(1年)
 「委員会に入ったことで、留学生を含め、いろいろな人に会えて、コミュニケーションの取り方がうまくなれた。」

 書記の南聡美さん(1年)
 「留学生にすぐ顔を覚えてもらえた。おかげで話しやすくなった。」

 副委員長の天利聡美さん(2年)
 「歓迎会で留学生たちが喜んでくれて、自分も達成感を味わった。」

 委員長の菊地美景さん(2年)
 「留学生たちと触れ合っていると、日本のことを大切にしようと思えるようになった。」

 さすが委員長。いいこと言いますね。本当にそのとおりだと思います。

 日本は島国であり、ほぼ単一民族から構成されていることから、どれほど通信技術が上がったと言っても、本当の意味での「文化・歴史・価値観の違い」は意識しづらいものである。鶴嶺高校、とりわけ国際交流委員会は、そうした側面からもひじょうに存在価値が高い。

 この記事を読んだ中学生の皆さん、鶴嶺高校に行きたくなりましたか?一度しかない高校生活、是非とも自らの意志で志望校を決定して下さいね。

 取材にご協力頂いた先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。また、留学生の皆さんには、約束通り、ペーパー版が出来上がったら送らせてもらいますね。それにインターネットは世界共通ですから、オーストラリアからも是非アクセスしてみてね。
 
  
左)留学生と為成先生 中)菊地美景さん(左)と天利聡美さん 右)伊藤由佳さん(左)と南聡美さん
 
 最後になりますが、国際交流委員会に携わる先生方は生徒たちに対してひじょうに優しく接していらっしゃいます。鶴嶺高校の「ウリ」を背負っているだけに、いろいろとご苦労もおありでしょうが、是非継続されて下さい。期待しています。