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 折しも、2005年度からは『学区』という概念がなくなり(学区制の撤廃が予定されています)、神奈川県の公立高校もサバイバル時代を迎える、と言われています。その中で、先生たちも様々な模索を続けているというのが現状です。

 また、2004年度入試からは、入試方式が前期(面接・作文など)・後期 (学科試験)に分かれ、学校ごとの特色も出せるようになりました。

 「部活.ネット」では、新学年を目前にしたこの時期、各高校の生徒会が何を目指し、変わりゆく価値観の中でどんな模索をしているのかを追うことにしました。

 生徒会と言えば、学校を代表する生徒の集まり(たぶん)。そこには何らかの形で、各高校の苦悩や期待感といったものが集約されているかと思います。取材もとても楽しいです。

 これで校舎の中が泣きたいくらいに寒くなければ言うことなしです。
(どうして冬場の放課後の学校って、あんなに寒いんだろう...。廊下に10分立っているだけで凍りそうですぞ)

 このサイトを読んでいる中学生諸君も、先輩たちの活動ぶりを知って、志望校選びの一つのきっかけとして下さい。


 初代生徒会長に見守られて
 
責任顧問:木村巧先生
 
◇会長:中村皓佑(なかむらこうすけ)くん[1年]
◇副会長:真野ちさと(まのちさと)さん[1年]
◇書記:堀川綾乃(ほりかわあやの)さん[1年]

◇会計:猪原千晶(いのはらちあき)さん[1年]

 ※上記の他に副会長1名、書記1名
各校生徒会への共通質問
(1)生徒会役員の選出システム
 毎年6月に改選。会長・副会長は役職ごとに立候補。会計・書記は選挙後、有志によって構成。会計・書記は上限3名まで。

(2)生徒会の活動内容
 只今予算折衝の真っ最中!
 4月に行われる生徒会主催の「新入生歓迎会」の準備。
 球技大会の復活を!(二期制になり、以前は年2回だったのが1回に減ってしまったので)
 週に一度は役員が集まって、昼食を摂りながら話し合ってます

(3)母校のアピールを
 「プールでシンクロやってます!」「仲がよく和んでいる」「自由な校風だけど、やる時はやります」「中学よりずっと開放的で自主的にやりたいことができる」「宇宙飛行士の野口聡さんを輩出するなど文武両道」
※前回訪問した時に聞いたものも含んでいます

 実は、北陵高校の現教頭である野中和幸先生は北陵高校第1期生であるばかりでなく、初代生徒会長であった。で、高校時代の3年間は勿論、大学進学後(学園紛争で5年通ったそうです)は宿直のアルバイトで、さらに教師となって最初の赴任校として、北陵に15年間浸り続けたそうである。

 今年、教頭として戻って来られて、1年生ばかりの生徒会に自らの青春時代を重ねていらっしゃるかもしれない(これはあくまで予想ですが)....

 さて、「部活.ネット」では“アポなし取材”はしないことになっているのであるが、この日、学校を訪ねてみると、どうも教頭先生の様子が怪しい。

 「ごめんごめん。いやいや、顧問の木村先生に伝え忘れちゃったかもしれない。今、ちょっと伝えてくるね。」
(ん〜、文字にするとニュアンスが伝わりにくいかもしれませんが、その口調は長年の友人に語り掛けるようで、憎めません。...などと書いたら叱られるかな?)

 きょ、きょーとーせんせー.......

 結論。伝わっていませんでした。(泣)

 しかし、それが却って“素のままの”生徒会を取材できることに繋がるから不思議である。野中教頭の人徳なのかもしれません。さすが初代生徒会長。

 さらに、会議中であった顧問の木村先生までもが急な取材に応じて下さり、助かりました。北陵高校の懐の深さが伝わる、心温まる一日でしたよ。
 
  
左)バドミントン部との予算折衝 中)頼もしい会計・猪原さんと中村会長 右)副会長・真野さん(左)と書記の堀川さん
 
 年度末も近い、ということもあり、この日は生徒会室で各部活動との次年度の予算折衝が行われていた。我々は意図したわけではなかったが、そのリアルな場面に遭遇させてもらったわけだ。

 各部の予算は、部員数によって大きく左右される。また、生徒会から出る予算だけでは足りずに、部費を集めているところに手厚くなるそうだ。あまり、大会成績は関係しないとのこと。

 それにしても、生徒会メンバーは全員が1年生。折衝にやってくる各部の代表はほぼ全員が2年生。やりにくさはないの?と尋ねてみたところ

 「皆さん、その辺は心得てくれているので大丈夫」とは、中村会長の言葉だ。

 また、会計の猪原さんが「さすが会計!」というテキパキした働きぶりで、次々に仕事を進め、決定事項をパソコンに打ち込んでゆく姿に、「是非、将来我が社で働いて下さい」と言いたくなった。

 木村先生も

 「予算折衝を通じて彼らが成長しているのがわかります。新入生たちも、前期試験(面接があるよ)で入ってきた子たちの中には、生徒会に入りたい、と言っていた子もいましたから、さらに成長してくれるのでは、と期待しています。」

 と笑顔で語って下さった。

 確かに文化祭で訪ねた時より大人っぽくなった、生徒会の面々。次年度、全メンバーが継続するかどうかは、今のところ確定していないそうだが、役職に関係なく、お互いが助け合うという現在の生徒会が、さらにブラッシュアップされることを期待していますね。
 
  
左)結果的に「突然の」訪問にも快く応じてくれた北陵生徒会メンバー 中)同じく木村先生。ありがとうございました 右)北陵OBの象徴でもある野口聡一さんから生徒会に贈られた色紙。こっそりその隣に「部活.ネット」が貼ってありました


茅高に新たな伝統が生まれる?
 
責任顧問:子安政宏先生
 
◇会長:井上和樹(いのうえかずき)くん[2年]
◇副会長:小林佳寛(こばやしよしひろ)くん[1年]
◇副会長:栃沢真弘くん(とちざわまさひろ)くん[1年]
◇書記:山本里美(やまもとさとみ)さん[2年]

◇書記:及川恵里佳(おいかわえりか)さん[2年]

 ※上記の他に書記2名、会計3名
各校生徒会への共通質問
(1)生徒会役員の選出システム
 毎年6月に改選。会長・副会長は役職ごとに立候補。会計・書記は選挙後、先生・会長・副会長の話し合いによって構成。会計・書記は定数なし。

(2)生徒会の活動内容
 今年度は「合唱祭」を実行することに全精力を注いでいる!

(3)母校のアピールを
 「ナイトハイクなど、思い出に残る行事がたくさんある。」「屋上から海が見える。」「安全。平和。」「学生生活を楽しもうとする気持ちを邪魔しない学校。」「部活などを通じて、いい仲間ができる。」

 ご存じであろうが、茅ヶ崎高校は市内で最初に作られた県立高校である。それだけに、他の高校にはないユニークな活動が多々ある。

 世界大会まで出場したチアリーディング、関東大会常連の吹奏楽、茅ヶ崎では唯一「伝統芸能」を扱う文楽部といった部活動もさることながら、10月に行われるナイトハイク(大山の方から茅ヶ崎まで夜通し歩く、という、ある意味では恐ろしい催しだ!)、さらには、新1年生の各クラス生徒委員(茅高ではそういう名称の委員がクラスに1名以上は存在する)を対象にした、その名も『生徒会研修会』(足柄で1泊して行われる)といったイベントは、近隣他校にはない、オリジナリティがある。

 現在の生徒会役員も、その『生徒会研修会』に参加したメンバーとのこと。
(子安先生・談)

 会長は「合唱祭」実現のために燃える井上和樹くん(2年)。1年次は副会長。中学時代も生徒会メンバー。

 なぜまた「合唱祭」をそれほどまでにやりたかったのだろうか。

 「中学時代(藤沢市立長後中)の合唱祭がすごくいい思い出になっていて、学校というものが綺麗なイメージになりました。クラスが一丸となり、さらには学校全体が一つになってやれる行事として、自分は音楽に詳しいわけではないし、歌も上手ではないですが、是非やりたいと思いました。」

 とのことで、副会長時代から、合唱祭に関するアンケートを取り、会長になってからは「合唱祭実行委員会」を作るという行動力で、この1月、ついに職員会でもその企画が通った。
 
 そして、第1回茅ヶ崎高校合唱祭は3月24日にめでたく開催される運びとなった。今後、これが継続され、新たな伝統として根付いてゆくか、長い目で見てゆきたいものだ。
(注・かつて学年ごとの合唱大会が催されたことはあったそうな)
 
  
左)会長・井上くん 中)書記の山本さんと及川さん(2人は合唱部所属) 右)副会長・小林くん(硬式テニス部所属)
 
 ちなみに、井上会長はこれから茅高に限らず、高校受験をする中学生たちに、以下のメッセージを是非伝えたい、とのことで、お伝えしておきますね。

 「どの高校に行くにしても、自らの目標を持っていないと、高校生活を楽しむことはできない。今を楽しめるように、しっかりと目標を持って欲しい。」

 顧問の子安先生は「自主・自律」ということを重んじられており、生徒がやろうとすることは、大人の知恵・ノウハウではなく、生徒たちの発想・企画でやってもらいたいとの願いから、この「合唱祭」についても静観しつつ、サポートされていた。

 「今年の会長は今までにない個性的なタイプですね。合唱祭以外のことも、もっともっとやってくれると、尚いいけど。」と井上会長を評価。また、生徒全体・若者全体に対しては「もっと元気を出そう」ということを伝えたいと仰っていた。元気を出して、自発的に行動すれば、それこそもっと楽しくやれる、ということでしょうか。

 同感です。
生徒に対する慈愛を感じさせてくれる子安先生
 
=茅高合唱部からのメッセージ=
 
 現在、茅ヶ崎高校合唱部では部員を募集中とのことです(生徒会書記の山本さん・及川さんより)。特に現1年生男子諸君!優しい先輩たちが手取り足取り教えてくれるものと思いますぞ。音楽・歌に興味ある人は、是非、合唱部へ。初心者OKだそうです。


行事が多すぎる? いやいや、それが鶴高です!
 
責任顧問:秋山修先生
 
◇会長:川島孝仁(かわしまたかひと)くん[2年]
◇副会長:森多佳江(もりたかえ)さん[2年]
◇副会長:伊東昌大(いとうまさお)くん[2年]
◇会計:福士智也(ふくしともなり)くん[1年]


 ※上記の他に書記2名、会計2名
各校生徒会への共通質問
(1)生徒会役員の選出システム
 毎年6月下旬〜7月上旬に改選。但し、9月の文化祭までは引き継ぎ期間で、実務的なことは改選前の役員が主に執り行なう。
 会長・副会長は役職ごとに立候補。会計・書記は選挙後、先生・会長・副会長の話し合いによって構成。

(2)生徒会の活動内容
 行事が多いため、かなりの頻度で集まる。校内行事をきちんとこなすことが最大の仕事。

(3)母校のアピールを
 「自由な校風。でも、自由には責任も伴う。その感覚は社会に出てからも役立つ。」「自主的にやりたいことをできる。それを先生たちがバックアップしてくれる。」「留学生がいて、その子達との付き合いにも自主性が求められる。」「本音で話せるから、ぶつかり合える。自然に挨拶ができる。」「自分が輝ける場所。」「制服が黒。シンプルで大人っぽい。自分のセンスを出せて、外にも着て行ける。」
※最後の意見は女の子にのみ適用されますので、ご了承を。

 鶴嶺高校と言えば、行事の多さは誰もが認めるところ。何しろ、この近辺の高校の中では唯一、文化祭・体育祭の両方を毎年開催している。それだけでもかなりハードであるが、その他にも、年2回の球技大会、部活オリエンテーション、合唱祭等が生徒会主催の行事となる。

 また、世界各地から交換留学生が来ることも鶴嶺高校を特徴づけるもので、鶴嶺高校の入学志望者の多くは「行事がたくさんあって楽しそう」「国際色豊かで高校生活が充実したものになりそう」といったことを志望理由に挙げている。

 本日集まってくれた役員諸君にも少し志望動機を尋ねてみた。

 会長の川島くん
 「中学時代、近所の人が鶴高に通う交換留学生のホストファミリーをしていて、しっかりした学校だと思った。」
 会計の福士くん
 「行事が多くて楽しそうだと。オープンスクールの雰囲気もよかったし、実際に入学したら、想像していたより、もっと楽しい。」

 だそうである。とてもよくわかります。
 
  
左)生徒会長・川島くん。陸上部の長距離ブロック長も兼ね、超多忙 中)副会長・森さん。演劇同好会の設立メンバーでもある 右)会計・福士くんと副会長・伊東くん。二人は茅ヶ崎一中時代もともに生徒会メンバーだったとのこと
 
 ちなみに、川島くん・伊東くん・森さんの3名は昨年度も生徒会役員だったそうだ。これはどうやらよくあるパターンらしいが、森さんは「私、地味な仕事が結構好きなんです」ということから、会長ではなく副会長に。伊東くんは「中学時代も副会長で、会長を補佐することが向いていると思って」やはり副会長に立候補。必然的に川島くんが会長、ということになったようだ。

 皆それぞれに高校生活を満喫しているが、辛いのは行事と定期テストの日程が近くなってしまうことらしい。ま、これだけ山盛りにイベントがあれば、致し方ないわな。

 川島会長曰く、「行事が多くて、そのぶん生徒間のつながりが深くなってゆくのが鶴高の特色。先生たちも含め、自分の意見を出しても大丈夫という雰囲気で、その自由さが責任も伴うことを理解するのに役立っている」とのこと。

 さすが会長。しっかりとした発言ですね。

 いずれ、現メンバーが主体になって行われる行事にもお邪魔しますね。本日はご協力ありがとうございました。
 


青春に海あり!
 
責任顧問:岡本康則先生
 
◇会長:白川佑美子(しらかわゆみこ)さん[2年]
◇副会長:田中千裕(たなかちひろ)さん[2年]
◇副会長:小嶋弦(おじまゆずる)くん[2年]
◇会計:加藤潤(かとうじゅん)くん[2年]
◇会計:上野麻奈美(まなみ)さん[1年]
◇会計:花岡佑樹(はなおかゆうき)くん[1年]
◇本部つき:小林由美子(こばやしゆみこ)さん[1年]

 ※上記の他に、書記2名
各校生徒会への共通質問
(1)生徒会役員の選出システム
 5月末までが任期で、6月に改選。会長・副会長・会計・書記の全役職とも、役職ごとに立候補。それに加えて、有志による「本部つき」という職も存在する。

(2)生徒会の活動内容
 各学期末に全学年による球技大会。体育祭・文化祭は隔年開催(03年度は文化祭を実施)。体育祭が開催される年度は、「文化発表会」と銘打った学内だけの行事が行われる。
 薬物乱用防止フォーラムへの参加。また、それを1年生各クラスがロングホームルームで討議。

(3)母校のアピールを
 「海が近くて環境がよい。」「校長先生がソフトボールの授業に参加してくれる。フレンドリー!」「書道や美術などの芸術活動にすごく力を入れている。」「雰囲気が明るくて、自由な雰囲気。」「毎年海開きの直前に全校で海岸清掃をやる。」「体育祭の応援合戦はめちゃめちゃ盛り上がる。」「にぎやか!特に行事前は。」「屋上からの景色は抜群。」

 青春と言えば「海」。

 「これが青春だ」「おれは男だ!」(中学生・高校生にはきっとわからんだろうなぁ...)に始まる一連の学園ドラマと切っても切り離せないのが、海という存在だ。
(個人的には「ゆうひが丘の総理大臣」が大好きでした、と告白しておきます)

 人間関係に悩めば海、部活動で足腰を鍛えるのに海、恋に破れて海....。そして夕陽に向かって走る。叫ぶ。

 水戸黄門の印籠の如く予定調和と言えばそれまでだが、海にはそれを繰り返してもマンネリにならないだけの魅力があるということになる。

 おっと、前置きが長すぎましたか。つまり、国道134号線を挟んで、すぐそこが太平洋。西浜高校のロケーションは青春ドラマそのもの、ということです。

 実際、体育の授業で砂浜を走ったり、部活で砂浜を走って鍛える、といったことは地の利を活かして行われている。さらに、夏は部活を終えると、水着に着替えて海で泳ぐとも。

 これは他校には絶対にマネできない。それだけ海を大切にしていることもあって、毎年海開きの日が近づくと、生徒会を主体として「海岸清掃」が実施される。

 とにかく、西浜高校を語る際のキーワードのひとつは間違いなく「海」ということになります。
 
  
左)1年生トリオ。元気が溢れ出ています。左から上野さん・花岡くん・小林さん。花岡くんは次期会長候補と目されている 中)2年生男子。左・小嶋くん、右・加藤くん 右)2年生女子。左が会長の白川さん、右が副会長の田中さん。2人ともしっかり者です
  
左)人前に出て話すのが苦手という会長 中)リラックスした集合写真 右)西浜生徒会指導歴13年の岡本先生
 
 西浜生徒会の最大の特徴は文化祭(体育祭との隔年開催)にあるのかもしれない。

 現在、どの学校も文化祭では食品販売を希望する団体(クラス)が圧倒的に多い。ところが、場所や施設等の関係で、実際に食販のできる数は決まっているので、多くの学校ではそれを抽選によって決めている。

 西浜高校では、まず各クラスが企画書を作り、文化祭実行委員会・生徒会でヒアリングを行った上で、どのクラスに何をやってもらうかを決定しているそうである。これは抽選で決めるより、生徒会のプレッシャーは大きい。

 生徒会役員は、1年次に経験した生徒の大半は2年になっても残るそうだ。現会長の白川さんも、1年次の活動ぶりから、先輩役員たちに「あなた会長をやれば」と推されたそうな。そして、現1年生の花岡くんは既に次年度会長候補として鍛えられているとのことである。

 まるっきりメンバーが変わってしまうより、この方式なら、先輩たちの意志を受け継ぎながら、さらにそれを昇華させてゆくことが可能、ということで、数年前から暗黙の了解のようになっている。
(別にそういう決まりがあるわけではないので、いきなり会長に立候補する人がいても、勿論OK)

 最後に会長の白川さんに生徒会活動の辛い点・よい点を挙げてもらった。

 「正直言って、人前に出て話をするのは苦手で辛いと思うこともありますが、行事を無事やり遂げた時の達成感は何ものにも代え難いですね。それに、生徒会に入ったことで、学校のことを広く見られるチャンスが増えました。これは物事を広く見ることにも繋がると思います。西浜高校に入った人は是非、生徒会に入ることも考えて下さい。」

 本日はご協力ありがとうございました。

 
全学年で一緒にやれる行事が欲しい!
 
責任顧問:山口広重先生
 
◇会長:神木真梨子(かみきまりこ)さん[2年]
◇副会長:井上緋子(いのうえあかね)さん[2年]
◇副会長:小野隼之(おのたかゆき)くん[2年]
◇会計:成田勇亮(なりたゆうすけ)くん[2年]
◇会計:畠田由唯(はただゆい)さん[2年]
◇書記:松浦亜樹(まつうらあき)さん[2年]
◇書記:森山ひかり(もりやまひかり)さん[2年]
各校生徒会への共通質問
(1)生徒会役員の選出システム
 毎年7月に改選。会長・副会長は役職ごとに立候補。会計・書記は選挙後、有志によって構成。

(2)生徒会の活動内容
 週に一度集まって会合。生徒会新聞である「Sometimes」を発行。
 他に、タバコ・アルコール・薬物乱用防止フォーラムや交通安全フォーラムに参加。

(3)母校のアピールを
 「意外に平和です。」「先生たちの能力が高い。」「部活などを通じて仲のよい友達ができる。」「学校に来たお客さんに挨拶できる。」「先生たちが親身に指導してくれる。」

(4)今、生徒会の目指しているものがあれば...
 体育祭と合唱祭を何とか開催できるようにしたい!
 

 寒川高校生徒会のメンバーは7名。生徒会長1名、副会長・書記・会計各2名で、今年は全員が2年生である。

 秋に一度取材した北陵高校が全員1年生であるのと較べて、コントラストは鮮やかである。

 多くのメンバーが部活との掛け持ちという中、この日は生徒会の顧問である山口広重先生のお取り計らいで、7名中6人が集まってくれた。
 
  
左)質問すると十倍になって答えが出てくる女子軍団 中)慎重な男子は相談して答えを決めている。左・小野くんはテニス部と美術部、右・成田くんは野球部を兼部 右)生徒会新聞。名前のSometimeは「時々発行」という意味と寒川の「サム」から
 
 生徒会室の黒板には「合唱コンクールについてのアンケート集計」なるものが貼り出されていた。賛成406人、反対261人だそうだ。(写真、下左)

 現在、寒川高校には体育祭や合唱祭といった全学年が参加するタイプの行事がない。近隣の他校に較べて、そこが今とてももどかしい、というのが会長をはじめとする生徒会全体のムードである。

 そこで彼らは体育祭と合唱祭の実現に向けて、少しずつ動き出した。そのひとつがアンケート調査だったわけだ。誰かがやり始めなくては、何も始まらない。それが彼らを突き動かしたのである。

 反対者よりも賛成者の方がかなり多いところを見ると、近々彼らの想いは実現するかもしれない。というか、是非、実現してもらいたい。モチベーションが高まっている時でないと、新たなことはなかなか実現できないし、現生徒会執行部であれば、それが為し得ると思う次第だ。

 私見であるが、今、寒川高校は変化を遂げようとしている真っ只中にあるのではなかろうか。

  これは、初めて寒川高校を訪ねた時にも感じたことであるが、その後も吹奏楽部・野球部と訪問させてもらい、現在はバスケット部(男子は湘南地区で優勝)の取材も予定しているが、そのたびに先生方や生徒諸君のエネルギーを感じずにはいられない。

 生徒会の諸君には、そういう空気を是非対外的にもアピールしてもらえたら、と念願しています。本日はご協力ありがとうございました。
  
左)文化祭のポスターを手にする神木会長。陸上部にも所属 中)左から森山さん(軽音部にも所属)、畠田さん、井上さん(バスケ部マネ)、神木さん 右)生徒会が行ったアンケート調査

御礼

 寒川高校では、「部活.ネット」ペーパー版が創刊号から貼り出してありました。作る側としても嬉しい限りです。どうもありがとうございます。今後とも、よろしくお願いします。